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「違和感を、変革の起点に。」
〜仕組みを疑い、行動で変えるPeopleX Japan代表 宮脇悠介の挑戦

採用の仕組みを変え、人と企業の可能性を再定義する──就活時代の違和感から始まった挑戦の軌跡

インタビュー

就職活動の最中に「今、企業で当たり前になっている採用や人材活用のプロセスは、本当に人の未来を開いているのだろうか」。そんな素朴な疑問を抱いた一人の学生が、いま、採用の在り方そのものを変革しようとしている。株式会社PeopleX Japan 代表取締役・宮脇悠介さんだ。

大手人材会社を回る中で抱いたのは、人生の大きな選択でさえ、構造的な歪みに左右されてしまう現実。その不合理さを変えたいという思いが、宮脇さんを起業へと向かわせた。こうして生まれたのがPeopleX Japanである。同社は、「採用=人材紹介」という既存モデルに留まらず、企業の成長戦略と一体化した"仕組みづくり"を提供する独立系コンサルティングファームだ。

今回、学生インターンが宮脇さんに直接お話を伺い、その思想、事業の軌跡、そしてPeopleX Japanが描く未来像について語っていただいた。
※2025年12月時点でのインタビュー内容です。

Chapter 01

原点:就活時代の"違和感"がすべての始まりだった

学生

まずは、宮脇さんが採用領域に取り組むようになった原点について伺いたいです。就活時代に強い"違和感"を抱かれたと聞きましたが、どのようなものだったのでしょうか。

宮脇

端的に言えば、「人生の重要な選択なのに、仕組みが合理的に機能していない」という感覚でした。学生時代、大手人材会社を回っている中で見えたのは、"学生の意思や成長"よりも、紹介枠・手数料・契約単価といった"外側の論理"が優先されている構造でした。就活は自分の未来を選ぶ行為のはずなのに、仕組みの歪みや不透明さによって選択肢が左右されてしまう──その光景に強い疑問を抱いたことが、すべての出発点でした。

学生

多くの学生がモヤモヤを抱えても、そこから"構造そのもの"に目を向ける人は多くありません。宮脇さんは、その違和感の正体をどのように捉えたのでしょうか。

宮脇

掘り下げていくと、企業側の"採用力"が十分に機能していないという事実が見えてきました。採用は本来、マーケティングと営業の掛け算で成立するものです。しかし多くの企業ではその機能が自前で磨かれておらず、結果として採用活動の多くを仲介会社に依存する構造ができあがってしまっている。

宮脇

委託自体に価値はありますが、プロセス設計や候補者体験まで外に預けきってしまうと、どうしても最適化しきれない領域が残ります。そこで生まれた問いが、「この構造は、企業と求職者双方にとって本当に健全なのか」。企業自身が"採用というマーケティング・営業機能"を底上げできれば、良い出会いを偶然ではなく必然にできるのではないか──。そう考えた瞬間、抱えていた違和感がスッと整理されたのを覚えています。そして最終的に辿り着いた答えは、「だったら、自分でやるしかない」。企業の採用力が高まれば、企業も人ももっと希望を持って未来を選べる。その構造をつくることが、日本の成長の伸びしろにつながる。そう確信したことが、PeopleX Japan創業の確かな起点でした。

学生

学生時代に感じた疑問が、そのままPeopleX Japanの思想の核になっているのですね。

PeopleX Japanの思想の核
Chapter 02

価値を生むために「結果にこだわる」──支援の本質は、企業を"変わる未来"へ導くこと

学生

採用支援の原点には、「企業や社会を良くするためにコミットする」という強い目的意識があるとお話しいただきました。一方で、その姿勢を持てていない会社が多いという現実もあります。宮脇さんが"目的思考"をあらためて掲げるようになった背景には、どんな問題意識があったのでしょうか。

宮脇

根本にあるのは、「目的思考が欠けている組織は成果に向き合えない」という事実です。採用もHRも営業もマーケティングも、存在理由はとてもシンプルで、"事業を伸ばすため"にあります。そして事業を伸ばすためには、利益を確実に積み上げなければいけない。利益は、企業が社会から受け取る"価値提供の通信簿"のようなものです。

宮脇

私はこれまで、採用制度の構築を支援する中で、せっかく仕組みを整えても「利益が出ていないからボーナス原資がない」「投資に回す余力がない」といった状況に何度も直面してきました。どれだけ"良いプロセス"を語っても、結果が伴わなければ現実は何も変わらない。支援者の自己満足で終わるような支援には価値がないと痛感してきました。だからこそ私は、徹底して"結果にこだわる"という姿勢を大切にしてきたんです。

学生

ちなみに、宮脇さんが"結果にこだわる"という姿勢を象徴するような、印象的な支援事例はありますか?

宮脇

創業して最初にいただいたお仕事が、その姿勢を象徴するものでした。独立直後、当時インターンとしてお世話になっていた企業の社長が、新卒採用を私に480万円で任せてくれたんです。正直、震えるほど大きな金額でした。さらに取締役の方から「責任を持つなら、もっと高く見積もったほうがいい」と背中を押され、社長も「じゃあ任せる」と一言。その期待に応えるためにも、「絶対にやり切る」と腹を括りました。

宮脇

そこからはリサーチ、選考設計、改善、運用まで、できることはすべてやりました。昼夜を問わず走り続け、最終的に目標5名のところを11名採用。そのうちには早慶や筑波といった優秀層の学生も多く含まれていました。当時その企業は30〜40名規模で、組織が停滞し文化も荒れ気味。しかし、新卒が入り、リーダーが生まれ、組織は一気に活性化しました。今では売上10億から40億へと成長し、社員規模も150名規模に拡大。社長から「宮脇に新卒を入れてもらえたから、今がある」と言っていただけたことは、本当に嬉しい出来事でした。

学生

企業がそこまで変わる未来を、当初から想像していたのでしょうか?

宮脇

まったく想像していませんでした。当時の私はHRの専門性も今ほど高くありませんでしたから、とにかく「目標を達成すること」だけに集中していました。でも、結果に向き合うだけで企業がここまで変わるのか――。その光景を初めて見た瞬間、強烈に腹落ちしたんです。成果というのは、単なる"数字"ではなく、人と企業の可能性を解き放つ力そのものなんだと。その実感が、今も私の支援の根っこにあります。

結果にこだわる支援
Chapter 03

事業の本質と特徴 ——「できない」を「できる」に変える、その理由

学生

多くのプレイヤーが存在する採用支援市場の中で、PeopleX Japanだからこそ提供できる価値、他社と決定的に違う点はどこにあるのでしょうか。

宮脇

私たちが最も大切にしているのは、企業の変革が実際に"成し遂げられる"ことです。採用プロセスを整える、一定の作業を巻き取る──それだけでは本質的な成果には届きません。私たちがコミットしているのは、企業のPL(損益)に効くレベルの変化を起こし、事業が確実に前へ進む状態をつくることです。

宮脇

多くの支援会社は、時間や工数をベースに「できる範囲のこと」を代行します。もちろん価値はありますが、企業が本当に求めているのは、"自分たちだけでは到達できなかった成果"です。だからPeopleX Japanは、お客様の「こうありたい」という理想の実現に徹底的にこだわります。採用要件の策定、チームづくり、実行、改善ーーそのすべてを、成果が出るまで伴走し、やり切ります。結果が出るまで離れないという姿勢こそ、私たちが選ばれる理由だと思います。

学生

「作業」ではなく「変化」にコミットするという姿勢は、御社の支援の本質を端的に表していると感じました。

Chapter 04

文化と人づくり —— 利他・価値・素直さが、成長し続ける組織をつくる

学生

御社が掲げる思想を実際にどのように体現しているのか、大切にしているカルチャーや、成長を支える仕組みについてお聞かせください。

宮脇

社員に求めている価値観や共通認識は、実はたくさんあります。特に重要なのが「利他」の考え方です。これは自己犠牲や精神論の話ではなく、成果を出すために必要な"正しい順番"の話です。人には「売りたい」「評価されたい」などの欲求があります。これは悪いことではなく、成長の原動力となるものです。しかし、こうした欲求を実現するためには、まず相手の期待を超える価値を差し出す必要があります。

宮脇

私はよく自販機の例を出します。水が欲しいとき、先にペットボトルが出てくることはありません。まずお金を入れるから商品が出る。この当たり前の構造と同じように、営業やHRにおいても「自分が売りたいから売る」のではなく、「相手の役に立つから結果として売れる」という順番が大切です。PeopleX Japanでは、この考え方を"Pay It Forward"として、全社的に浸透させています。

宮脇

加えて、成長し続ける人材に共通する資質として、私は「素直さ」を重視しています。素直であれば、教えてもらったことをまず受け取り、実際に行動に移すことができます。その結果、周囲から可愛がられ、学ぶ対象が広がり、成長スピードが一気に上がります。社内では冗談めかして「スポンジボブになろう」とも言っていますが、この素直さがある人は、どこまでも成長できるという実感があります。

Chapter 05

未来への展望 ― PeopleX Japanは、何を変え、どこへ向かうのか

宮脇

私たちが目指しているのは、採用支援の枠にとどまらず、企業の成長そのものをデザインできる組織へ進化することです。まずは採用コンサルティングを一段引き上げ、定着・育成・エンゲージメントまで含めた"人と組織の成果づくり"を一気通貫で支えられる会社へと成長させていきます。

宮脇

さらに中長期では、People領域に限定せず、事業に必要な5つのコア領域――People/Revenue/IT/Finance/Back Office――を横断して支援する"事業成長パートナー"を目指します。必要に応じて新規事業や投資にも踏み込み、価値ある企業と、それを求める企業を結びつける"事業のハブ"へと拡張していく構想です。

宮脇

日本発で、世界へと展開できる組織づくりを進めていきたいと考えています。そして、この未来を共に創っていきたいのは、利他性と成果への覚悟を併せ持つ人材です。私たちはその姿勢を"侍"と呼んでいます。まず自ら差し出し、勝ち切ることにこだわる。そんな仲間と一緒に、企業と人の可能性の総量を、この国から大きく押し上げていきたいと本気で思っています。